守ってあげたい
『ここ… けっこう花火の穴場スポットなんだ
綺麗に見れるけど、細い道を通らないと来れないから知ってるヤツは少ない』
ふっと笑ってあたしを見つめる。
「さっきの子と…
ここで花火を見るの?」
陸はちょっと照れたみたいに目を反らす。
『何だ 見てたんだ』
むっ。何で照れてんの?
「バカ陸 あたしにはあんな事言ったくせに… もう違う子なの?
誰でもいいんだ!女ったらし」
感情が溢れたみたいに言葉が止まらない。