守ってあげたい
第2章
二人の距離
しばらく時間を忘れたみたいに無言で花火見とれる。
『ミク、誤解しないでもらいたいんだけど…。さっきの子は終業式の日にコクられて…。
好きな子いるって断ったけど、花火大会に一緒に行ってくれたら諦めるって言わたんだ。』
言葉を選んで優しく言う陸。
『そんで、さっきミクが一人で泣きそうな顔して歩いてるのを見たらやっぱり、ごめんって謝って追いかけてきた』
あたしも さっき陸に感じた気持ちを伝えないと…。
「陸、あたし…」
♪~♪~
あたしの携帯が鳴った。