守ってあげたい
「海斗のせいじゃないよ。
あたしが勝手にはぐれたんだから…」
海斗はいっぱい心配してくれた。
着信履歴を見たらわかるよ。
たくさんの海斗の名前が表示されてる。
それなのに、あたしは違う男の子と花火を
見ていてイヤな思いをさせた。
ギュッと海斗の腕に抱きつく
『ミクはあいつの事が好きなの?』
「陸は 友達だよ。」
答えになってないよね。
切なそうにあたしを見つめる海斗
『もうあいつと会うな』
え?
「どうして? 陸は友達だよ…」
急に胸の鼓動が激しくなる。
…だけど海斗の不安な表情を見ると、
それ以上は何も言えなくて…