守ってあげたい

海斗の家へと並んで歩くあたし達


海斗は花火大会以来 陸の事には触れない。



あたしからも何も言わない




その方が上手く行く



そう思ったの…



海斗の方をチラッと見る


『…ん? どうした? 腹減ったの?』


あたしを見つめる優しい笑顔



「違うもんっ 海斗かっこいいなって見てただけ」



海斗の腕にギュッとしがみつく。




あかりさんを傷つけてまで手に入れた この恋を



手放すなんてできないよ…。






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