ただ、だいすきなんだよ
私の学校は6人で1グループで給食を食べる。


たまたま、真梨と隆則と私はそのグループが一緒だった。


それに、柴谷も。


その他には、唯(ユイ)と裕(ユタカ)というメンバーだった。


唯は物静かでとっつきにくい、
裕はナルシストというのが第一印象。


だし、このグループでは会話もほとんどなかった。


だからこの作戦は少々不安だった。




給食中のある日、私は口を開いた。


「…ねぇ、もっとみんなで話さない?…寂しいし」


しーん。沈黙。


…やっぱだめ?


「それいいねぇ♪確かに会話ないし」


そう言ったのは隆則。


「いい…と思う」


顔を真っ赤にしながら、真梨がぽそっと呟いた。


「俺も賛成〜」


ちょっと寂しかったんだよね、と裕が言った。


「美奈ちゃんが言うなら?」


唯もそう言った。
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