ただ、だいすきなんだよ
……話合わない、かも


そう思って、また前を向いた。
隣は…あ、隆則じゃん!


「隆則!隣じゃんね」


「北川か〜うるさくなるぞ(笑)」


そう言って隆則は笑った。


隆則と私はいわゆる『幼なじみ』というものだ。
わりと好きな男友達。
相談事もする仲だった。


ちょっとマシ、かな?


そう思いながら私は逆の右隣りの人を見た。


…柴谷憂じゃん!


柴谷は勉強もできてサッカーも上手く、それに性格もすごく優しいと女の子に評判だった。


でも、私は別に興味はない。


だって人間性格が全てじゃんね?
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