ただ、だいすきなんだよ
私の椅子の上に置かれた紙切れ。


表紙には「舞」と書かれている。


私はてっきり舞から私への手紙だと思ってそれを開けた。



『舞へ
やったよ〜!
一緒のクラスだった…!
でもまだ喋れてないんだ…
美奈ちゃんと仲いいみたい。
舞、美奈ちゃんと仲いいじゃん?
美奈ちゃん、好きな人いる?
うちの好きな人じゃないよね?
美奈ちゃんもあいつのこと好きだったらうち、勝ち目ないよ(泣)
可愛いし優しいしなんでもできるし…
どうしよう(;ω;`)
真梨』



……なにこれ!


まぁ褒められてるから悪い気はしないんだけどさ…。


手紙を持って固まっていたら、後ろで息の詰まる音が聞こえた。


「!…美奈ちゃん、それ」


「あ、…真梨ちゃん」


真梨の顔は真っ青だった。


「ごめんなさい…ごめんね、美奈ちゃん…ごめんね」


謝罪を連発する真梨の目からは、ぽろぽろと涙が落ちる。
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