Enter
「ねえ…話変わるんだけどさぁ…」


いきなり英理の顔が変わった。


「ん?何?」


「失礼な事かもしれないけど…なんで3年の2学期に転校してきたの?…あっごめんね。ちょっと気になってさ…」


お互い沈黙してしまう。


「ごめんね、言いたくないなら言わなくてもいいん…」


「英理になら言えるよ。」


ついつい声が大きくなってしまう。


いつか話題が出ると思っていたが、こんなに早いとは思ってもいなかった。


出来れば思い出したくない。


緊張のせいか、手が震え始める。

ゆっくりと深呼吸をして私は英理の目を見つめた。
< 11 / 34 >

この作品をシェア

pagetop