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「んで、私を誰も知らない所でやり直そうと思ってさ…それが白咲高校だったの。親が理事長と知り合いでね、こんな私を受け入れてくれたんだ。…まぁ理由はこんなところかな?」


私は話を終わらせて英理を見た。


英理は俯いたまま、何を言っていいのか分からず困っているようだった。


…やっぱり話すべきではなかったのかもしれない。


後悔で顔が歪んだ。


「じゃあ…凛は人に優しく出来るね。」


「…えっ?」


英理の言葉に驚いて声が裏返る。


「だってさ、他人に辛い思いをさせちゃった事を後悔してるんでしょ?」


「…うん。」


「ならさ、もう失敗しないように、ちゃんと人の気持ちを考えて行動出来るじゃん。どうすれば嫌な思いをさせないか考えたりさ。うーん…何ていうか…」


頭を掻きながら悩む英理。


私には英理の言葉がいまいち理解出来てなかった。
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