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「上手く言えないけどさ、今の凛なら他人の痛みを理解出来るよ。分かってあげる事が出来るだけで十分優しいんじゃないかな?」


私の目には涙が浮かんでいた。


英理は真剣に話を聞いてくれる。


こんな私の話を…


そう思ったら溢れる涙を止められなくなった。


急に泣き出した私を見て、英理はあたふたし始めた。


そして鞄からハンカチを取りだし、私へ差し出した。


「なんか意味不明な事言ってごめんね。自分でも何言ってるかよく分かんなかったし…まぁ、結論は凛は私の友達なんだから心の優しい子!過ぎちゃった事なんだからうじうじしない!前向きに行こうぜ?以上!!」


英理は誇らしげな顔をしていた。

そんな英理を見ていたら、何故か自然と笑顔が溢れてきた。
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