Enter
「ありがとう…英理…」


「は?何が?」


お互い顔を合わせて同時に笑い出す。


さっきまでの気持ちが嘘のように晴れていた。


「私、英理と友達になれてよかった。英理のお陰でまた笑えそうだよ。」


「本当に?くだらない話でいつでも笑わせてあげるよ。…あっ、友達じゃなくて親友でしょ?そこ間違えないでくれる?」


親友…


その響きに少しはにかんだ。


「じゃぁ、今さらだけど親友になった記念にアドレスでも交換しようぜ。」


「そうだね。交換しなきゃね。」

そう言ってお互い携帯を取り出す。


「…うわっ、やばい。」
< 20 / 34 >

この作品をシェア

pagetop