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#opportunity

「相川凛です。よろしくお願いします。」


私は既に母と別れ、職員室の中にいた。


汗もすっかり引き、不快感も消えていたため自然に笑顔が作れる。


「よろしく。担任の関口だ。この時期の転入は不安かもしれないが、何かあったら遠慮せずに言ってくれ。」


目の前にいる男の人がそう言って微笑み返してくる。


正直、私が嫌いなタイプの教師だった。


いかにも熱血って感じがして暑苦しい。


「じゃあ、もうホームルームの時間になるから教室へ行こうか。」


はい、と返事をして、こいつが担任かぁ…と不満を持ちながら私は教室へと歩いて行った。