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俺達は二人でPCルームが開くまでビリヤーをすることになった。

二人してぐだぐだなビリヤードを30分ほどやっていたら。

「山さんダーツやらん?」

「ダーツ?」

山さんはちょっと不思議な顔で聞いてきた。

「いつもビリヤードばっかりやってるからさたまには違うのやろーぜ。」

「いいんじゃね。そんじゃあ卓変え宜しく。」

「はいよー。」

俺はビリヤード一式を持ってカウンターへと向かった。

*****

「ほいよ、ダーツ一式。ルールブックも借りてきたから、一通り読んでからいこっか。」


最初は、俺が読み上げ、山さんが実践。実践した感想を元に今度は俺が実践。

そんな感じで気づいたら1時間も過ぎていた。

何となくコツをつかみはじめたので、とりあえず01(ゼロワン)というゲームを始めた。

「じゃあ、そろそろ試合しますか、山さん。」

「それじゃあ初心者用の301にしよう。」

1時間で得た最低限のルールを元に俺達はゲームを始めた。

01(ゼロワン)のルールは簡単で先に点数を0にした方が勝ち。

先行と後攻を決めるのは、まずじゃんけんをして勝った方が先にボード(的)に向かって投げる。二人とも投げ終わったら、ボード(的)のブル(中心)に近い方が先行。

もし、先に投げた人が、スーパーインブル(ブルにはシングルブルとダブルブルがあり、ダブルブルをインブルという。さらにインブルの中心をスーパーインブルという)に入った場合はダーツを抜いてから、後攻の人が投げる。

1ラウンド3本投げることができ、その合計点数を301からどんどん引いていく。

俺達はブルに入ることは無く8ラウンドが過ぎていった。

先行、山さん残り51

後攻、ハルヒコ残り60

山さんは17トリプルをトライし、残り34(17、UB、UB)

(的にはシングル、ダブル、トリプルがあり、そこに刺さると得点が2倍3倍になる。外側から中心に向かいダブル、シングル、トリプル、シングルと配置されている。UBとはアウトボードのことで的の外に刺さる、もしくは当たるこのと事を言います。)

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