誘惑プリンセス【BL】
「お前……何やってんだ」
「これからオンナノコとデート?」
「女の子とデートすんのに何で女の格好してんだよ……」
「彼氏だと思われたくないって言われたから?」
さっぱりわからない。
カウンターに両手を突いて項垂れてる俺を、「見て見て」とヒメが呼んだ。
呼ばれるままに顔を上げると、あろうことかヒメがスカートの裾をチラリとめくった。
「……っ!? 何やってんだ、バカッ!」
「恭介のエッチ~。顔が赤いぞ~」
ばくばくと煩くなる心臓が、恨めしい。
店内に他に客が居ないからって、やって良いことと悪いことがあるだろ!
「ときめいただろ? 今ちょっと萌えただろ?」
「う、煩い! 勝手なこと言うな!!」
やばい。
本当に、やばい。
ヒメの事が、可愛くて、仕方ない。
女の子の格好してるから、とかじゃなくて。
出掛ける前にわざわざ俺のバイト先にまでやって来るその理由はなんだ?
服を見せる為か?
脚を見せる為か?
何もかも全部、俺がこういう反応するって分かっててやってるんだろ?
そもそも、何時に帰るか、なんて、そんなのメールで済むことだ。
「これからオンナノコとデート?」
「女の子とデートすんのに何で女の格好してんだよ……」
「彼氏だと思われたくないって言われたから?」
さっぱりわからない。
カウンターに両手を突いて項垂れてる俺を、「見て見て」とヒメが呼んだ。
呼ばれるままに顔を上げると、あろうことかヒメがスカートの裾をチラリとめくった。
「……っ!? 何やってんだ、バカッ!」
「恭介のエッチ~。顔が赤いぞ~」
ばくばくと煩くなる心臓が、恨めしい。
店内に他に客が居ないからって、やって良いことと悪いことがあるだろ!
「ときめいただろ? 今ちょっと萌えただろ?」
「う、煩い! 勝手なこと言うな!!」
やばい。
本当に、やばい。
ヒメの事が、可愛くて、仕方ない。
女の子の格好してるから、とかじゃなくて。
出掛ける前にわざわざ俺のバイト先にまでやって来るその理由はなんだ?
服を見せる為か?
脚を見せる為か?
何もかも全部、俺がこういう反応するって分かっててやってるんだろ?
そもそも、何時に帰るか、なんて、そんなのメールで済むことだ。