誘惑プリンセス【BL】
「今夜、陣が来るから」
それだけ言い残して、ヒメはまたサングラスを掛けると軽やかにコンビニから出て行った。
陣くんが来ることだって、メールでいいだろ!
あぁ……なんか、ヒメがあんな格好してる所為か、「今夜彼氏を紹介します」とかって言われてる様な気分になってきた。
いや、単に陣くんの分もメシを作れ、って事なんだろうけど。
レジの前で立ち尽くして溜息を吐いたとき。
横から「くーろーさーきー」と間延びした声に呼ばれた。
「あ、先輩」
「今の可愛い子知り合い? もしかして彼女とか言わねぇよな!?」
ヒメだと気付いていない先輩に、俺は自嘲気味に言ってみた。
「彼女、じゃないんですよね」
それだけ言い残して、ヒメはまたサングラスを掛けると軽やかにコンビニから出て行った。
陣くんが来ることだって、メールでいいだろ!
あぁ……なんか、ヒメがあんな格好してる所為か、「今夜彼氏を紹介します」とかって言われてる様な気分になってきた。
いや、単に陣くんの分もメシを作れ、って事なんだろうけど。
レジの前で立ち尽くして溜息を吐いたとき。
横から「くーろーさーきー」と間延びした声に呼ばれた。
「あ、先輩」
「今の可愛い子知り合い? もしかして彼女とか言わねぇよな!?」
ヒメだと気付いていない先輩に、俺は自嘲気味に言ってみた。
「彼女、じゃないんですよね」