誘惑プリンセス【BL】
├来客2
自分ちに帰ってるだけなのに、何だか気が重い。
スーパーのビニール片手に見上げたアパートの俺の部屋には、煌々と明かりが点っている。
ヒメが居ることを指し示すそれに、俺はまた溜め息を吐いた。
別に、ヒメに会うのが憂鬱という訳じゃない。
寧ろ、ヒメの顔が見られると思うと嬉しい。
料理以外何の取り柄もない俺の帰りを、笑顔で出迎えてくれる事とか。
嬉しそうに飯を食う姿とか。
そんなヒメを思い出しただけで、気持ちが上向く。
よくよく考えてみれば、今の俺ってかなり幸せなんじゃないのか?
仮にも好きなヤツと暮らしてて、ほぼ毎日同じベッドで寝起きして。
そこに愛だとかの色めいたモノは無くても、満たされていないとは言い切れない。
それなのに。
モヤモヤとしたこのすっきりしない気持ちは何なんだ。
何もかも全部をヒメの所為にするのはどうかと思うけど、今朝からのベッドやらセックスやら女装やら……色んな事が有りすぎて、頭がついていけてない。
スーパーのビニール片手に見上げたアパートの俺の部屋には、煌々と明かりが点っている。
ヒメが居ることを指し示すそれに、俺はまた溜め息を吐いた。
別に、ヒメに会うのが憂鬱という訳じゃない。
寧ろ、ヒメの顔が見られると思うと嬉しい。
料理以外何の取り柄もない俺の帰りを、笑顔で出迎えてくれる事とか。
嬉しそうに飯を食う姿とか。
そんなヒメを思い出しただけで、気持ちが上向く。
よくよく考えてみれば、今の俺ってかなり幸せなんじゃないのか?
仮にも好きなヤツと暮らしてて、ほぼ毎日同じベッドで寝起きして。
そこに愛だとかの色めいたモノは無くても、満たされていないとは言い切れない。
それなのに。
モヤモヤとしたこのすっきりしない気持ちは何なんだ。
何もかも全部をヒメの所為にするのはどうかと思うけど、今朝からのベッドやらセックスやら女装やら……色んな事が有りすぎて、頭がついていけてない。