誘惑プリンセス【BL】
溜息と共に玄関の戸を開けると、見慣れない靴が並んでいる。
黒いラバーソールはヒメのだし、10ホールのブーツは陣くん。
残る黒いスニーカーは、誰のだ?
ヒメの靴にしては、サイズが大きすぎる。
綺麗に並んだ三足をしげしげと見詰めていると、昼間の姿とは打って変わって、上下黒のスウェットを着たヒメがペタペタと歩いてきた。
勿論、キラキラしていたメイクも落としてある。
「おかえり」
「あ、ああ……」
昼間とのギャップの差に少し驚きつつ返事をすると、ヒメがニヤリと笑った。
「スカート履いて出迎えた方が良かった?」
「……心臓に悪いから止めろ」
「恭介健康だろ」
「そういう意味じゃないっつの」
靴を脱いで上がろうとしたら、ヒメが俺の前に立ち塞る。
黒いラバーソールはヒメのだし、10ホールのブーツは陣くん。
残る黒いスニーカーは、誰のだ?
ヒメの靴にしては、サイズが大きすぎる。
綺麗に並んだ三足をしげしげと見詰めていると、昼間の姿とは打って変わって、上下黒のスウェットを着たヒメがペタペタと歩いてきた。
勿論、キラキラしていたメイクも落としてある。
「おかえり」
「あ、ああ……」
昼間とのギャップの差に少し驚きつつ返事をすると、ヒメがニヤリと笑った。
「スカート履いて出迎えた方が良かった?」
「……心臓に悪いから止めろ」
「恭介健康だろ」
「そういう意味じゃないっつの」
靴を脱いで上がろうとしたら、ヒメが俺の前に立ち塞る。