誘惑プリンセス【BL】
「おい、ヒメ……っ」
ぐい、と引き寄せられて。
熱く、見詰められて……。
ゆっくりと、目を閉じて近付いてくるヒメを拒むことが出来ないまま。
俺とヒメの唇は、静かに触れ合った。
軽く触れるだけで離れたかと思うと、直ぐにまた、柔らかな感触が重ねられた。
「……っ」
啄むように動くヒメの唇に、俺は夢中になって応えた。
キスをするのは本当に久し振りで……。
久し振り過ぎて、その熱い感覚に、意識の全てが奪われていく。
好きなヤツと交わすキスは、やっぱり気持ちがイイ。
どんなにヒメの誘いを断っても、ヒメが好きな俺は、心の奥底ではずっとこうしたかったのかも知れない。
ヒメの身体に腕を回して、華奢な身体を強く抱き締める。
頼りないその感触が逆に愛しくて、忙しなくヒメの背中を撫で続けた。
儚く漂う甘い香水の香りが夢見心地を誘うのに反して、お互いの舌が絡み合う度に感じるアルコールの味が、妙なリアリティを植え付けていく。
ぐい、と引き寄せられて。
熱く、見詰められて……。
ゆっくりと、目を閉じて近付いてくるヒメを拒むことが出来ないまま。
俺とヒメの唇は、静かに触れ合った。
軽く触れるだけで離れたかと思うと、直ぐにまた、柔らかな感触が重ねられた。
「……っ」
啄むように動くヒメの唇に、俺は夢中になって応えた。
キスをするのは本当に久し振りで……。
久し振り過ぎて、その熱い感覚に、意識の全てが奪われていく。
好きなヤツと交わすキスは、やっぱり気持ちがイイ。
どんなにヒメの誘いを断っても、ヒメが好きな俺は、心の奥底ではずっとこうしたかったのかも知れない。
ヒメの身体に腕を回して、華奢な身体を強く抱き締める。
頼りないその感触が逆に愛しくて、忙しなくヒメの背中を撫で続けた。
儚く漂う甘い香水の香りが夢見心地を誘うのに反して、お互いの舌が絡み合う度に感じるアルコールの味が、妙なリアリティを植え付けていく。