Flight with u
 朋のアパートに行く途中で、年貢?のアイスを買った。鼻歌まじりに坂をのぼると白い建物が見えてくる。2階の一番はしにあるのが彼女の部屋。

 チャイムを鳴らし、インターフォンに出たところで
「宅急便です♪」
と笑いを取る。

「ハイハイ。」
「どしたの?そのカッコ(笑)」
「え?おかしいとでも?」
「だって・・・お母さんだよ、それ」
「たまの休みだもん。エプロンして掃除のどこが悪い(笑)」
「すいませ~ん。ご機嫌直しのアイスをお持ちしました。」
「おぉ~~♪やったね!」
「顔・・・めちゃ笑顔なんですケド・・・。」
「ほっといてょ、もう。 で?学校は?」
「授業受けたくないなら帰れって言われたので素直に帰ってきました♪」
「あはは。先生サマもびっくりだぁ。」
「うんうん。顔色変わってた~。でも、まぁ追いかけては来なかったかな。」
「だろうね~。そんなもんだよ先生サマなんてさ。」

 私はソファに深々と座りため息をついた。
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