Flight with u
朋と過ごす時間は楽しくてあっという間に過ぎていった。気がついたら外はもう暗くなっていた。しかも雨まで降って・・・。
「泊まっていけば?」
「うん。電話貸して。」
母さんはいないだろう・・・。でもとりあえず電話しなきゃね。
『はい、前島です。ただいま外出しております---。』
無機質な音声に小さなため息をついて、朋の家に泊まることを告げた。
母・・・響子サンは、亡くなった父が残したレストランを経営している。少し前に2つ目のお店をオープンして毎日忙しくしている。姉のふみほが結婚して家を出てしばらくはさびしい思いもしたけれど、今はそんな生活が当たり前になってしまい今更思うことは何もない。
「最近、卓弥くんとうまくいってるの?」
「う~ん。どっちも忙しくしてるからねぇ。休み違ってるし、なかなか。」
「電話くらいできるでしょー。」
「いないと思うけどね・・・。」
卓弥くんは、朋の5つ年上の彼。働き始めたお店で出会ったおしゃれな美容師さん。今は別のお店で働いている。
「泊まっていけば?」
「うん。電話貸して。」
母さんはいないだろう・・・。でもとりあえず電話しなきゃね。
『はい、前島です。ただいま外出しております---。』
無機質な音声に小さなため息をついて、朋の家に泊まることを告げた。
母・・・響子サンは、亡くなった父が残したレストランを経営している。少し前に2つ目のお店をオープンして毎日忙しくしている。姉のふみほが結婚して家を出てしばらくはさびしい思いもしたけれど、今はそんな生活が当たり前になってしまい今更思うことは何もない。
「最近、卓弥くんとうまくいってるの?」
「う~ん。どっちも忙しくしてるからねぇ。休み違ってるし、なかなか。」
「電話くらいできるでしょー。」
「いないと思うけどね・・・。」
卓弥くんは、朋の5つ年上の彼。働き始めたお店で出会ったおしゃれな美容師さん。今は別のお店で働いている。