〜Holy life〜
祐香の顔に涙が浮かぶ。
そして祐香は口を開いた。
「あたしね……病気なの。」
「病気……?」
病気なのになぜこんなに元気なのか……?
「そして今日が……あたしの生きていく最後の幕。」
「な……んで…?お前……そんなに元気じゃないか!」
「………それは…今ここにいるあたしは魂のかけらだから。」
「魂の……かけら?」
「あたしはあなたが自殺しようとしていた日にはあのデパート近くの病院でもう意識がなかったの。だけど何故かあのデパートで誰かが死のうとしていることに感付いて、魂だけを外に出そうとしたの。そしてあたしはあの時あなたの前に姿を現した。」
「なら今の祐香は……魂のかけらというのか…?」
「うん……。あたしは忍くんを死なせたくなかった。あたしみたいに短い人生で終わってほしくなかったの!!だから……あたしの最後の願いを聞いて!!!」