ソウルズ!

そして、背中の朱雀様の入れ墨に向かい深々と頭を下げると優しく穏やかな口調で・・・


「まっこと申し訳有りませぬじゃ朱雀様、しばらくの辛抱ですじゃ。」


朱雀像の傍にある2対2脚の燭台に灯る微かな光。


それ以外には夕日も沈み辺り一面真っ暗と闇に包まれていたのだった。


頬を撫でる風も先程より幾らか冷たく感じられた。


影人、ひとりを部屋に残して襖を閉めながら、こう言い残して去っていくのだった。


「・・・少しは頭を冷やして良く考えておけ。

時が来たら、能力の正しき解放の仕方などを教えてやろう。」


その場から立ち去る、じいちゃんの足音を静かに聞きながらソウルズの能力について考え始めている影人であった。




  〜次回へ続く〜



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