ソウルズ！

彼は、ゴロリと重怠く寝そべっては、カチャカチャとリモコンを動かしながら、ブラウン管に映し出される余り面白くも無いバラエティ番組をダラリと夕食が始まる迄の間、ボウ〜ッと眺めていたのだったが・・・


そんなところ、急に右の耳をクイっと力強く引っ張られたものだから口から心臓が飛び出るかと思うくらいに驚いた！と同時に激しい痛みが耳を襲う！


「痛てててててッ！！

ミミっ、みみっィ！

耳を引っ張るなよォ！

じいちゃんってば！」　


・・・すると、直ぐ様、ただでさえ痛みの走る彼の耳に激しい怒りに満ちた般若の様な顔して眉間に皺をため込んでいる、じいちゃんの怒号が鼓膜を突き抜ける！