ソウルズ!
見る人が見れば感動すら覚える素晴らしい庭園だ。


しかし、彼には関係なかった。


御神体とやらが飾ってある仏間の様な所・・・


彼にとっては反省室も同然な場所である。


そこまでの道をズリズリと引き摺られながら情けなく進むのであった。


「・・・さあ着いた。

ほれ、ぐずぐずせなんで、サッサと部屋へ入れ!」


今まで散々、引き摺られていたせいで痛みとかさえ感じなくなり痺れてきていた右耳から痛みがパッと消えた。


じいちゃんが、しっかりと爪のあとまで残るくらいに掴んでいた手を耳から離したのだ。

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