ソウルズ!
それは、目の前に悠然と現われた年月を感じさせる襖戸を開けて中に入れと言う事なのだろうが、そうそう素直に、しおらしくしてはいられない。


そう言う年頃なのだ。


そんな反抗心から、また文句が口をついて出るのだった。


「ケッ、あ〜ハイハイ、どうせ、また正座しろとか言うんだろッ!」


そう言うや否や、こう返ってくる。


「解っていたら言われんでもそうしろ。

それと2回目のハイは余計じゃ!」


・・・と言ってじいちゃんは思い切り、額を弾く。

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