ソウルズ!
弾かれた額からはパチーンと大きく乾いた高い音が鳴る。


弾かれた衝撃で襖戸の開かれた部屋の中へとバランスを崩してよろめきながら中へと入っていく。


「くーッ!痛つーっッ!」

思わず、額の弾かれた辺りを両手で押さえながらその場にしゃがみ込み赤くなった額を優しく擦る。


・・・中に入ると2体の御神体と呼ばれているモノがあった。


え〜と、空想上の神様で朱雀とか呼ばれている。


確か、風水なんかだと南の方角を守護している炎の翼を持つ神鳥の事らしい?

・・・そんな事を説教の度に耳タコで聞かされた。


そんな朱雀をかたどった大きな銅像が2体、ひとつは鳥の様な姿をした朱雀。


もうひとつは若く美しい艶やかな女性の姿をした朱雀の像だ。

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