ソウルズ!
・・・時は夕刻。


まもなく陽が沈む頃合いの部屋の中には薄暗さと橙に滲む光が差し込んでいる。


彼は重たげに、やおら首を上げると今にも動きだしそうな躍動感に満ちた迫力の有る銅像が視界に入ってくるのだった。


ソレを目の前に、じいちゃんの説教が始まる・・・


「影人よ、いいか、よく聞け、朱雀様の力は軽々しく使ってはならん。

簡単に人を殺してしまう程の恐ろしい力を秘めているのじゃ。

そのような自ら御せない力を使い、もし暴走でもしたら、どうなるか解っているのか?」 


・・・彼もバカじゃない。

じいちゃんの言いたい事くらいは容易に理解できる。

ただ、しかし、彼とて望んで手に入れた訳ではない。

そんな特別な力を疎んでさえいた。

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