爆音少女
夏のある日
7月某日。
外は晴れていた。
私のことをあざ笑うかのように太陽は光線を送る。
…暑い。
こんな日は家でアイス食べてる方が絶対幸せだ。
不幸なことに、私は隣町の相沢さん(お母さんの親友)の家に泊まらないといけなくなった。
親の都合ってやつ。
隣町だからチャリ。のはずが。
「ユイごめん!ペダル壊しちった」
ヘラヘラ笑いながら謝る姉。
ああだめだ。思い出すだけで泣きそう。
チャリはお姉ちゃんに壊されるし
太陽はどうやら私のことが嫌いみたいだし
空は青いし。
「歩きで片道40分…」
もう帰りたい。