爆音少女


アイスはうまい。
アイスはうまい。

この夏の風物詩とも言える国民的ガリガリしてるアイス。

うまい。ミシュラン…!


くだらない事を考えていると、携帯が震えた。


「…はい。」

「松尾ー」

「なに田代」

同じクラスの田代光輝だ。
田代から電話なんて何があったんだろう。


「お前アイス食ってんだろ。しゃりしゃりしゃりしゃりお前銀シャリ君か」

「銀シャリ君馬鹿にすんなよ
しかも食べてんのガリガリくんだよ」

「どうでもいいけどさ、おい、お前文化祭のどうすんの」

「あ…」

文化祭で私は歌います。
ギターヴォーカルってやつ。

「待ってよ実行委員長」

「フハハ今更甘えんな」

「まだギターがいなくって」

今年の軽音部は少なくて
誰か助っ人として募集してるんだけど見事にみんな無理でね。

「夏休み入る前までに決めろ」

「…田代弾けないの」

「うっせー俺はバスケ「はいはい決めるからさよーなら」



全くもう。


「…え……何このパターン……」



田代のせいで迷っちゃったじゃん。
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