爆音少女


電話で、
「相沢くんがギタリストとして入ったよ!」
と言ったところ、加奈ちゃんは、

「相沢…?あの?え?きゃはは」


満くんは、

「…相沢…?弾けんの…?」



「………オイ」

相沢くんとてもキレてる。ウケる。


「えっ相沢?ちょ、満だけどさ、ガチで?」


これ以上相沢くんを怒らせるとやばい。

そう察した私は怒りに震える相沢くんの手から携帯を奪い取った。


「弾けるよ!」


「あ、松尾かよ。本気?」


「既に直角もゴシップも出来てる」


「…俺ヤバいじゃん」


「だから頑張ろって言ってんの!!」


満くんは、相沢くんにちゃんと謝ってから、こういった。

「何でお前ら一緒に居んの?デキてる?…同棲?」



相沢くんは壁を蹴った。


「ねぇ松尾。俺、上手くやってく自信ない」

「ご、ごめんなさい…!」

「もう嫌だ」

マジギレ…!怖いよ…!満くんどうにかしろ…!

「どうしても出て欲しいです」

「………じゃあ」



生唾を飲む。



「アイス奢って下さいお願いします」




………そうきたか…………!
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