サバイバル試験
そこには、
狭い暗闇に体育座りで身を小さくした少女が泣いていた。

『うっさいんだよ』
男は、少女に刃物を切りつけた。
周りが静かになった。
いつの間にてるてる坊主の唄も
聞こえてこなくなった。

男は、刃物をさっと少女の腕から抜いた。

ポタッポタッと床に雫の様に
赤い液体が次々に落ちた。

刃物にも、赤い液体が着いていた


少女は、泣きやんだ。
一瞬にして、気を失しなった。


『お前が悪いんだ』
男は、少女を睨みながら言い、
押し入の扉を閉めた。





そして、また女の子も
てるてる坊主の唄を歌いだした。
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