サバイバル試験
それからどれぐらい時が
流れたのだろうか?

家に母親らしき女が
『ただいま』と言いながら
家に入ってきた。


女は、すぐに異変に気付いた。
床に着いていた、乾いた赤い液体の跡をたどって押し入の前まで来た。


そして、ゆっくり押し入を開けた。中には、気を失い続けている少女が居た。

『優菜、優菜、起きて』
女は、少女の名前を呼び続けた。

『なんだよ、帰ってきたのかよ』男は、頭をかきながら女の前に現れた。
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