サバイバル試験
そんな、練習中に1人浮かない
顔をした生徒がいた。

生徒はやけに雨を気にし、
左腕のある一点をずっと強く
右手で握っていた。



本気で歌を歌ってる感じでは無かった。





『今日は、ここまで』
先生の合図でみんな一気に歌うのをやめ、並んでいた列を崩し始めた。





三沢優菜は、まだ浮かない顔をして左腕を強く握ったまま窓辺にやってきた。
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