イヌ


突然うちのチョコレート色の扉が勢いよくあいた

そこには見知った男だった

「もうちょい静かにはいってこれないかな?

てか今日は何?」

「この書類どうすんねん
〆切明日までやぞ?」


は?
そんな書類聞いた事ないんですけど

「何の話よ?
初耳ッスよ、雄二」

この関西弁男
西川 雄二
ニシカワ ユウジ
が入ってきたのだ


明日〆切の書類があたしんとこにまわってないとか
どんだけヤバい状況!?

きっと止めてるのはアイツに違いない


あたしは学校を経営している
正確に言うとさせられてる
そこであたしは理事長をしている
しかし部下兼友人でもあるやつらに任せっきり

まぁ書類は書くんだけどね

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