大切なこと。
「雄ちゃん、雄ちゃん。」
コソコソ声で柚羽が話しかけてきた。
「はい。手紙」
スッと柚羽が僕の机に小さな紙を置いた。
「読んどいてね。」
「う・・・うん。」
そぉっと僕は井出に気づかれない程度にこっそり手紙を見た。
『雄ちゃんへ
今週のお出掛けどうする?
遊園地の開園時間は10:00から
だから、9:00に雄ちゃんちの前ね。
絶対に携帯は持ってきてね(>_<)』
何で 携帯は なんだろう?ま、いいや。
そして授業が終わった。
今日は、初日だから1回の授業で家に帰れる。