アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「10分待ってるから」
浩二郎が言った。


「10分!?
顔洗って歯磨いて化粧もシャワーも
できないもん。」



「いいじゃん…
どーせウチに来るんだし
そのままで来いよ。」



いつの間にか携帯を離して
会話している。



恭平が部屋に戻っていった。

恭平は何とも思ってないのに……
後ろめたい自分が滑稽だった。



「わかった。」


私は部屋に戻って
とりあえず洋服に着替えた。


顔を洗って髪をとかしながら
歯をみがいた。


 うわ…あと3分だ……


慌てる慌てる・・・・・
だけどどうしてもスッピンがイヤだった。
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