アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
朝・・・・頭が激痛・・・・


「痛い・・・・・」


あれから必死で歩いて
やっと…やっとのことでタクシーを
見つけた。


無人島で救出を待った人のように
私は必死でタクシーをとめた。



「お客さん こんな辺鄙なとこで
何をしてたんですか・・・・・」



「よかった・・・
地下鉄そんなに離れてないって
思ったのに…全然車もバス停もなくて…
どうしようかって…
ありがとう…ここ通ってくれて……」


安堵感で涙があふれた。



「お客さん 反対方向でしかも
畑側に歩いてきてたんだね……
方向間違えなければ
5分もしたら少し大きな道に出て
それからコンビニもあったんですよ。」



「携帯のナビにもそんな地図書いてたのに…
全然なくって・・・・吹雪で見通し悪いし…」




「かわいそうに・・・・
この天気だもの・・・
お宅まではかなりあるから
どこか駅で降りますか?」



「いいえ・・・・
家までお願いします・・・・」



 助かった・・・・・


真っ暗な家に帰ってきて
ストーブを真っ赤に燃やした。


 
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