アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「真凛がこんな時に…ひどいでしょ?
忙しくて今はいけないから
真凛のこと頼むねって……
真凛だけのことじゃなくて…
私が会いたいって全然わかってくれない…
こんなに不安なのに
真凛をおいてでも会いに行きたいって
思う自分が母親失格だって思ったり…」



私は芽理衣を抱きしめた。


「わかるよ・・・そうだよ
芽理衣さんだけじゃないわ。
私だってきっとおんなじだと思うよ」


抱きしめると
シャンプーのいい香りがした。


自分もこんないい匂いしてるのかな


そんなことを考えていた。


「彼に会いたい…
会っていいよね?メグちゃん…
会って抱いてって言っていいよね?
だって…翔くんが…
私を守ってくれないから……」


彼に逃避したい芽理衣の気持ちが
痛いほど理解できる。


私と恭平と甲斐・・・・・


恭平に満たされない日は
甲斐に会いたくなる

自分勝手でいやな女だけど・・・・
そんな気持ちと同じなんだと思う。


高校生でそれも弟が好きなんて
芽理衣にも絶対言えないから…

芽理衣の話に自分をかぶせながら聞いている・・・・


甲斐はまだ病院かな……
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