アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「お待たせ」

甲斐が芽理衣とやってきた。


「真凛が眠ったから・・・
私もヘイちゃんと一緒にコ―ヒー飲みたい。」


私の紙コップを見て
芽理衣が言った。



「あ…じゃ…私はそろそろ…
恭平 月曜日退院でいいのね。
休みもらっておくから……」



「あ・・うん
よろしくね・・・・」
恭平が手を振った。



「メグちゃんと甲斐先生って
お付き合いしてるの?」


ココアの匂いをさせて芽理衣が言った。



「そうだよ~」
甲斐が私を引き寄せた。


 え?付き合ってない・・・よ


「お似合いだわ~
美男美女だね!!
今日のメグちゃんすごく大人系だもん
甲斐先生にピッタリ」
芽理衣が大げさに手を叩いた。



「あ…確かにキレイだけどね
俺はすっぴんのメグが好きなの。
お風呂あがりのピンク色の頬が
めちゃめちゃ可愛いんだ~
食べてしまいたくなるよ。」

甲斐がそう言って私の頬を
人差し指でつっついた。


 やめて…恭平が…誤解するじゃん



「ラブラブなんだ~
メグちゃん何にも言わないから
ね?ヘイちゃん?」


恭平は紙コップをゴミ箱めがけて
投げた。
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