アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
所詮私なんてそんな価値しかない


前の契約で軽蔑されてるから
恭平はそんな風に言う


それはそう思われることをした
私の責任だ



「前とは違うよ・・・・。
あの時はまだ本当の自分がわかんなくて」


 こんなに純に恭平を好きって気持ち…
 もう恭平への恋心を汚したくない


「いろいろあって
自分を見つめ直して・・・・・
あの時の自分が恥ずかしい・・・・
なんて自分勝手なんだろうって
女のくせにあんな契約なんかして
恭平にもイヤな思いさせて……

今度は……好きな人としかしない……
自分の愛してる人に
愛してもらうんだ……
だから…もう…契約とかで
恭平とすることはないわ………。」



いつか恭平に愛されたら
また…ひとつになりたい……


恭平へのこの心は…
絶対に汚したくない


報われない恋になるとしても………

素敵な思い出になるように……


「好きな人がいるの。
報われなくても…その想いはもう絶対に
汚したくないんだ。」


恭平に笑顔でそう言った。
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