アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
次の日 一度帰ってスーツに着替えてくると

「車で待っていてくれる?」

屋敷の庭に車を停めて
甲斐は急いで戻って行った。

そういえば最近 部屋に行ってない


こんな格式の高そうな家…
私との結婚許してくれるのかな
大きな屋敷を見つめながら
私はちょっぴり不安になった。

うちは
大万歳でほめてくれるだろう


父は言った
女は安定した男と一緒になりなさい
パパのような・・・?


そう言うと決まって
頭をかいた。


お医者様の甲斐が本当はいい
白衣姿は本当に素敵だから


会社の社長


なんだかピンとこない



できれば医者であってほしい
そうしたら
甲斐は変わらないでいてくれる


甲斐に愛されて暮らす
人生はきっと幸せなんだろう
やがて子供が生まれて

私は妻として母として
そして女として
最高の人生が送れるだろう


恭平と結ばれることを
考えるより
数倍は安定しているんだろう


庭の花畑から
突然 小さな女の子が現れた。
< 441 / 668 >

この作品をシェア

pagetop