アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
家に行くと父が飛び出してきた。


「あ…どうぞ……」

そう言うと緊張した足取りで
リビングに招き入れた。


甲斐は座る前に父に


「恵美さんを僕にいただけないでしょうか。
必ず幸せにします。」


そう言った。


私も感動していた。


「どうか…どうか…
幸せにしてやってください。」


父が頭を深くさげた。


奈々さんがニコニコしている。


「車でいらしたの?
お酒飲みたかったのに……」



「すみません。
夜勤なのでお酒はまた改めて……」



「夜勤でしたか・・・・。
また是非ご一緒しましょう
僕の夢なんですよ。
メグの夫と飲むって・・・」


「次いらしたときには
予定を立てておきましょう」



「それで結婚は具体的には・・・」
父が聞いた。



私もいつっていう話は
まだ甲斐とはしていなかったと思った。
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