アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「うん。
すごい出血で……音色も怯えちゃって……」


甲斐の顔も真っ青だった。



「胃潰瘍か……」
甲斐がつぶやいた。



「だいぶ吐いたのかい?」



「貧血状態がひどいらしいけど…
ちょうどご飯を食べるのに
レストランの駐車場に入ったとこで……」




「バカだよな・・・・
自覚症状があったはずなのに…
最近顔色が悪くて
病院に行けっていったばかりだよ。
俺がもっと気にしてやってたら……」


甲斐は泣きじゃくる
音色ちゃんを強く抱きしめた。




甲斐は今にも泣きだしそうに見えた。



私は不安と嫉妬で
複雑な気持ちになった・・・・・。



「ママ…ね
血……すごかったのヒック…ヒック……
全部出ちゃった?
死んじゃう?
おじちゃまお医者さんだから
ママ治して……うえ~~ん~~」


また音色ちゃんは泣きだした。


「かわいそうだったな。
トラウマになっちゃうな…きっと…」


甲斐はまた強く抱きしめた。
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