アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「下田さんのご家族……
あら?甲斐先生!!」

看護師が驚いていた。


「どうだった?」


「榊原先生からお話があります。」



「悪い・・・音色頼むわ。
ちょっと聞いてくる・・・」


甲斐はすっと立ち上がって
診察室に消えていった。



「おじちゃま~~」
また音色ちゃんが泣きべそをかいた。



恭平が

「泣いてばっかいたら
ママが悲しむぞ。
音色のママは強いんだぞ。」



恭平は音色ちゃんを
高く抱き上げた。



「泣いてたらダメだよ。」



音色ちゃんは何度もうなづいた。



どういう関係なの……



疎外されたような気分のまま
立ちつくしている。
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