アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「音羽・・・・」
甲斐が呼んだ。


「ん?」



「紹介するよ。
恭平くんのおねえさんの
恵美さん・・・・・」



「恵美です。」



顔色の悪い音羽さんが
私を見つめた。



「はじめまして。
この間は 音色がお邪魔して
ごめんなさいね。
恭平くんにはいつもお世話になってます。」




「大丈夫ですか?」



「自覚症状は思いっきりあったんだけど
やっと決まった仕事だったから
どうしても休みたくなくて
無理しちゃいました……
ご心配かけて……」



「音羽・・・・
恵美は俺の婚約者だよ。
兄貴の喪が明けたら結婚するつもり。」



音羽さんの目が動揺していた。
そして私は
後の恭平が気になっていた。



「あ・・・そうなの!?
あら~こんな若くてキレイな子
甲斐おじちゃんやったね。」
慌てたように音羽が言葉を返した。
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