アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「一人で大丈夫?」


恭平が言った。



「え?」



「いや…ここに留守番のこと…
俺もあっち行くし
恵美さん一人になるからさ~」



「あ・・・何言ってんの~
子供じゃないんだから~」



「甲斐先生もいるしね~」



「ま~ね~」


恭平は空を見上げた。



「あと四年後
俺はどんな大人になってるかな…」



「大学を卒業したら大人じゃないよ。
仕事しなくっちゃ
社会の厳しさにもまれて
どんな大人になるのかだよ。」



「そっか~
じゃ…あと五年後…
恵美さんは何してるかな?」



「私??そ~ね~
今の予定で進めば子供もしかして
二人くらいいるかしら……」

 すすむ確率50%かな~


「恵美さんがおかあさんか~
大丈夫?」



「失礼ね!!健康で元気で
夫や子供を寂しがらせない
逞しい日本の母になるわよ。
それが私の夢だからね!!」



「お~それ理想だね。
俺もさ~健康で頼りになる
優しい父親で家族をずっと守り続ける
男でいたいな~」



雪がハラハラ舞ってきた。
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