アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「せんせ?俺 恭平
あのさ……音羽さんから連絡来てさ
………ちょっと待ってまず
俺の話聞いてよ………音色ちゃんが
いなくなったんだ………
わかるけど落ち着いて……」


甲斐の大きな声が聞こえてきた。



「どうしたらいい?
音羽さんはパニックになってる
………警察に……わかった……
音羽さんの携番ね………」



恭平がため息をついた。



「甲斐驚いてた?」




「うん……今患者さんが
危険らしくて動けないんだって……」



「音羽さんのとこ
行ってみよう。
場所どこ?」



私は車のキーを持った。



「さすが~恵美さんだな~」


恭平が私のおでこを小突いたから
キュンとした。


「大人をからかうんじゃないわ」

何もなかったように
私はそう言って家を飛び出した。
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