アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「あきらめきれなくて
早く恵美さんに近づきたくて
進学やめて
就職にしようなんて
甘い考え…だったけどね……
甲斐先生に近づくこともできなくて
イライラしてた。
背伸びして・・・・
でも恵美さんには自分の気持ちなんて
言えるわけもなくて……
甲斐先生のかっこよさを知るたびに
情けなくて参ったよ。」



恭平の言葉を聞きながら
胸が熱くなる・・・・


今までのすれ違いを確認しながら


お互いに・・・・
いろんな葛藤をしてて
遠回りしていたんだって


急におかしくなった。



「何?俺マジに言ってんだけど…」
恭平がムッとした。



「ううん…違うんだ。
恭平と私同じなんだって………」



「何が?」



「私も・・・・」


 気持ちを素直に言っていいよね


「恭平をずっと好きだったから……
好きって愛してるって
言えなかった……。
恭平が離れていくのが怖くて……
なんか…おかしいでしょう……
こんな話ができるなんて思ってなかったから
嬉しい・・・・
めっちゃ嬉しいよ・・・・」




目が潤んできて
ポロンと大きな滴が落ちた。
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