アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「もしかして…俺たちって…」


私は恭平の顔見つめた。


「ずっと両想いだったのか?」



「私はきっと恭平が私を
想ってくれる前から好きだったわ。
いい大人が…そう思うと
近づけなかったの。」



嬉しくて
そしてなんだかおかしくて
私は泣き笑いした。


「甲斐先生のことは?」



「甲斐は私が恭平に恋してること
知ってたけど支えてくれてた。
想いがかなわないって思った時
私を優しく抱きしめてくれたの。
私も甲斐がいいって
そう思ったから……
今日はマジに胸が痛い……」



「そっか………
俺達とても遠回りしてたんだね。」




「いろんな人を巻き込んでね……」


恭平が静かに私を抱きしめる。
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