アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「つきあってください。」



私はその言葉を
恭平の胸の中で聞いている



うれしかった……
大好きな人と想いが通じる瞬間に
もう少し酔いしれていたかった。




「恵美さん?」


恭平が私を胸から静かに
離した・・・・・




「うれしいよ・・・・・。
だってずっと好きな人と気持ちが
通じ合ったんだもん……」



恭平の細い指が私の髪の毛を
弄ぶ・・・・・。



「好きだよ……」

耳元でささやかれたら
もうクラクラしてきた。


「私も大好きだよ。」



恭平の唇が近づいて来た時
私はその愛しい唇を指でとめた。
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